カテゴリ:工程( 7 )

フレンチリネン100%生地の草木染め

寒さも彼岸まで…ポカポカの春まであと少しですね。

3月に入って今年の新商品&新色のワンピース用のフレンチリネン100%生地の染めを進めていますので工程のご紹介。

生地は薄手のキャンバスワッシャーを使ってみます。


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染色用の生地で約140cm幅、ワンピースなので長さは2mほどを使用します。

まずは、染色をする前に生地を製造した時に機械油などが付着している場合があるので縮み具合を確認する水通しも兼ねて、洗浄を行います。

縦方向はあまり縮まず、横方向に数cm縮むことが分かりました。

洗浄後は、濃染処理を行います。この作業を行わないと、セルロース(植物)繊維は濃く染まりません…というか全く染まらないことが多いです。

濃染処理が終わったら、媒染を行います。今回はアルミ(みょうばん)を使うので、先媒染をしちゃいます。

そして、いよいよ草木染めの工程に入ります。先月リネンコットンの染め同様に槐(エンジュ)、茜(インドアカネ)、ログウッドを使います。

槐(エンジュ)の花の蕾を乾燥させた染料です。

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草木染め後に藍染めを重ねますので、その染色前後の比較をご覧いただきたいのでここでは染料の画像のみをUPしますね。

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茜(インドアカネ)根っこを乾燥させた染料です。

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ログウッドの木の幹を粉砕した染料になります。

140cm幅×2mの生地を浸染法で行うので、ムラにならないように染めるのが結構大変です。

染色後に乾燥させます。

まずは、これで下地の染めが終わりました。

そして、藍染めを重ねます。

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天然藍(インドアイ)を使います。

エンジュは緑色、アカネは紫、ログウッドは紺に仕上げるために藍の配合をそれぞれ変えて染色をします。

エンジュの下地染め。
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エンジュの黄色+藍の青=緑
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緑色染めはヘンプコットンTシャツで何度も染色しているので、予想通りの仕上がり。
フレンチリネンが生成りではなく白い分、緑も鮮やかな色調になりました。

続いて、アカネの下地。
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アカネの赤+藍の青=紫
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先月リネンコットンを紫染めにした時に、かなりグレーよりになったので今回は藍の配合を変えてみました。
アカネを鉄媒染した時の色のように濃く、落ち着いた紫になりました。

そして、ログウッドの下地。
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ログウッドの黒+藍の青=紺
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わずかな変化ですが、少し青みがかった色がつきました。
ログウッド単体の黒でも、十分キレイなんですがログウッドは堅牢度がイマイチで色落ちがしやすい染料なのでバッグや雑貨などあまり洗濯をしないものはいいかと思いますが、衣類で頻繁に洗濯をするとなるとログウッド単体では心細いですが藍を加えることにより堅牢度が上がります。

色の比較です。
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ということで…

洗浄(水通し)→濃染処理→媒染→下地染め→藍染めの工程で染色は完了!

もちろん、各工程の間には水で何度もすすいだり、媒染は引き上げては絞ったり、染めの時はムラを防ぐために生地を繰りながら作業をしたり、仕上げにスチームをかけたりなど手間と時間が必要になります。。。

ですが、いつも染めあがった生地の色を想像しながら、今度は前回よりもキレイに染めようと日々精進しております。

ということで、今週は染色したこちらの生地を裁断、縫製してワンピースにしていきたいと思います。

何とか、月末のイベントに間に合わせたい!

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by itzeboo | 2017-03-12 13:46 | 工程 | Comments(0)

染め直し~お店編~

itzebooでは「染め直し」の相談も承っております!

色落ちがちょっとしてしまっただけで、まだまだ使えるあんなブラウスやこんなワンピや店先の暖簾、店内のカーテン。

繊維の材質や重量にもよりますがシーツぐらいの大きさまでのモノなら染色ができます。

もちろん、草木染めかべんがら染めです!

ってことで、辻堂海岸にあるお友達のおでん屋さん「ひげでん姉妹店」さまから日除けに使ってる、暖簾の染め直しとお店のネームの入れ直しを承りました。

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80cm角位の藍染の日除け暖簾。

まずは、作業前に状態のチェック。

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表面は西日に晒され、かなり日焼けをしています。

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ところどころに油汚れのような跡もあります。

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状態を確認したら、汚れを取る前にネームをトレーシングペーパーで型取りをしておきます。

これは洗浄、染色の際にネームが消えてなくなってしまった場合を考えて記録をしておきます。

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次に汚れを取り除くために洗浄工程「精練」を行います。

アルカリ性の石鹸で煮沸をします。

今回は生地の傷みが心配されたので様子を見ながら30分ほど精練を行いました。

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温湯と水のダブルすすぎを行い一度、乾燥をさせます。

精練の段階ではネームは消えませんでした。

いよいよ藍染めをします。

冬場は気温が低いためにぬるま湯で藍液を20℃くらいにします。

染めの時間を考えてちょっと高めにします。

使う藍はインド藍です。

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染め上ったら、色落ちの防止処理をしてすすぎを十分行い乾燥させます。

乾燥したら一度、全体にドライアイロンをかけて完全に乾燥させます。

藍染めの段階でネームの部分も青くなり薄くなってしまいました。

ですので、布専用の顔料を使い筆で文字をなぞって塗っていきます。

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ネームを全部塗り終わったら、一昼夜乾燥させて文字の部分に当て布をしてドライアイロンをかけて文字がべたつかなくなったら完成です。

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あっ、全部画面に収まりきってないし足が写ってしまいました。

全体的に青が鮮やかになり、ネームの白さが映えますね!

辻堂駅南口から海に向かうサーファー通りを南へ浜見山の交差点を直進して辻堂海浜公園の東側R134の交差点(交番がある)に昭和30年代の後半から続く「辻堂おでんセンター」今でも10件ほどが営業を続けています。

その中の「ひげでん姉妹店」の入口に今回の染め直しをさせていただきました暖簾がかかっています。

知る人ぞ知る、湘南の名所です!遊びに来られた時にはレトロな湘南を満喫くださいませ。

辻堂おでんセンター地図



いろんなものの「染め直し」のご相談は、itzebooのHPお問い合わせまで!

くりっくひゃぁ~itzebooのHP


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by itzeboo | 2015-01-08 11:02 | 工程 | Comments(0)

色々な染め方~草木染の可能性~

草木染は浸染と言って液体に浸してその上、煮染だ。

グツグツと草木を煮出して色素を抽出する方法だから、友禅や紅型のように刷毛で染色をして型紙を使って生地の上に模様を描くことなんて、草木染ではできない思っていた。

まぁできるとしたら、後からシルクスクリーンで印刷するか捺染のように、版画のようなハンコのような押し型にインク、染料を使って、染めた生地の上からをペタペタと押し当てて模様を印刷する方法ぐらいだと考えていた。

ところが、いろんな染料屋さんのHPやカタログを観ていくうちに、どうやら浸染でも型染が可能なことを知り、どうしても、その方法を試してみたくなってきた。

もちろんこれは、自分の興味からの行動でもあったが半年ほど前にある作家さんとの草木染コラボを企画したことから、どうしても草木染に印刷以外の柄が出せないかとの要望をいただき実際に試してみるチャンスを得た。

ということで、ネットであちこちの染料屋さんから材料を購入して、早速試した結果を今回、報告させていただきます。

まずは、濃染処理と言って木綿を染める前の前処理があるんだけど、やっぱ染料屋さんから「濃染処理剤」って商品名で販売されている。

同じ植物、つまり染料を同じスペックの木綿生地で染料も同じ重量、浸染する際の浴比など濃染処理以外はすべて同じ条件で染める。

もちろん、同じ容器で染めたんでは意味がないので容器は別にする。

使った生地は晒し木綿、いわゆる着物などを着る際に胴回りに巻く晒し、日本手ぬぐいにもなる生地をネットで購入したものを同じ長さにカットして染めてみた。

晒し木綿10g
アルミ先媒染5%
コチニール10%
浴比1:200

染料メーカーA社
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染料メーカーB社
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たかが、濃染処理剤と思うなかれ!こんなに違う結果が出るとは思わなかった!

この他に、媒染処理を掛ける前に晒し木綿を洗濯したものとしないものを試してみたが染色度合いの違いは見て取れなかったが、生地を作る工程で使われたと思われる不純物が反応してシミがところどころ、斑点のようにできてしまった。

実のところB社はA社とは違い単純に濃染処理剤だけで、工程が済むわけではなく濃染処理の前後にpH値を調整するとか、濃染処理工程だけでも3段階くらいの処理をしている。

そのせいもあるのかどうかはわからないが、B社の方はコチニールの木綿染では考えられないほど発色がよく彩度が上がった色となった。

比色(画像向かって右がA社左がB社)
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次に、型を使った染色。

こちらも染色は同じ条件で6枚、それぞれ違う防染糊や助剤を変えて染色して、内1枚だけ、上記濃染処理剤をA社で試してみた。
今回の型染用に使った型は、ステンシル用のプラスチックフィルムにイラレでデータを作成しカッターで切り抜いたものを使用。

使用したステンシル用フィルム
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1.上記B社(以下B)の助剤
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2.B助剤(洗濯ナシ)
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助剤を塗布した部分だけ染色され、それ以外の部分は染色されない状態の仕上がり。

1.2の違いは処理前に洗濯をしたかしないかの違いのみだが、仕上がりが滲んでしまった大きな違いの原因は初めてこの助剤を使ったという単純な不慣れというもの。

1は型以外に筆を使って文字を書いたが、滲んでしまい変な模様のようになってしまった。

思ったより助剤に粘性がなく、サラサラしてるので型の上から塗布しているそばからどんどん生地に沁みこんで、滲んでいってしまった。

この滲みを解消するために、助剤を塗布後すぐに肩を外しドライヤーで塗布部分を乾燥させて滲みを防いだ。

2の方はなるべく、滲みを防いだためかきれいに型どおりに染まってくれた。きれいに染まった原因として他に考えられるのは、洗濯をしないことにより生地に撥水性が残っているということだと思われる。


3.B着抜剤
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型の上から着抜剤を塗布後処理。
花柄の部分だけ、着抜され色がピンク色に変わっている。
こちらの着抜剤は、錫着抜と言って塗布した部分がアルミ媒染から錫媒染の色に変わるという不思議な助剤だ。

4.B防染糊
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防染糊が一番オーソドックスな型染だと思う。
一度、この防染糊は試染をしたので粘性や癖がわかっていたせいもあってか滲みもなく一番きれいな仕上がりとなった。

5.C社防染糊
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こちらの防染糊は、天然染料には適さないと説明書に書いてあり、メーカーのHPに染料の違いの使用例画像がありその写真通りの仕上がりとなった。

しかし、このメーカーの防染糊の良さは筆で描けるとの宣伝文句どおり粘性も筆で描くにはちょうどよくにじむことがなく描けることができた。

6.上記A社濃染処理後、B着抜剤
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3の着抜剤と同じ処理をしたが、濃染処理剤が違うメーカーもあり相性のせいか柄の部分が白っぽくなってしまった。

以上、今回6パターン試してみたが、初回ということとあり滲んでしまうなどの技術的な未熟さが現れた結果となってしまった。

しかしながら、どれも自分の草木染の可能性をとてつもなく大きくしてくれるになったことはとても満足のいく結果となった。

次回は、ステンシル型ではなく型染専用の型で試して練習を重ね商品づくりに生かしていく所存でございますぅ~!!!
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by itzeboo | 2012-12-21 11:47 | 工程 | Comments(0)

製造工程その4~シルクスクリーン印刷工程とタグ取付作業~

ちょっと、間が空いてしまいましたが…製造工程の最終段階をご紹介します!

染色したTシャツにイラストを印刷して、ブランドや品質表示などのタグを縫い付ける作業です。

1.イラスト印刷

1)シルクスクリーン版の作成

染めた草木に応じて考えた、イラストをTシャツにシルクスクリーン印刷をするために版を作製します。

もちろん、外注でお願いも出来ますがシルクスクリーンの版を作成してくれるところが家の近所に見つからなかったんで、市販されている製版機を購入し版の作成も自分で行うことにしました。

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この機械を使って、イラストをシルクスクリーンに感光させて転写させてます。

この感光させる作業は紫外線の入らいない、写真を現像するような暗室で行わねばならず大体、夜間行うことが多いです。

昼間に行う場合は、雨戸やカーテンをして光が入らない対策を施しますが、やはり夏場はこの作業は締め切った部屋で行うので汗だくになります。

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感光が終わったら、刷毛に水をつけてイラストを浮かび上がらせます。

ピンホールや、浮き上がってない部分がないか下から光を当てて確認します。

確認後、ドライヤーで乾かしようやく暗闇から抜け出せます。

写真は、出来上がった版。(山桃染のイラスト版)

2)印刷作業

①表面印刷

いよいよ印刷です、Tシャツの下に敷く下敷きのような板にTシャツがずれないようにするためにスプレーのりを掛け、印刷台にTシャツをセッティングします。

イラスト全体にインクがいきわたるように、ヘラでインクを延ばしスキージで一気に刷っていきます。

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シルクスクリーンの目にインクが詰まった場合は、都度洗ったりして除去します。


②裏面印刷

itzeboo1のTシャツにはバックプリントとして「マスオ」マークを木彫りしたスタンプで、捺染しています。

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③乾燥

両面の印刷が終わったら、乾燥させるためにアイロンを掛けます。

イラストの上に、当て布をして手にインクが付かなくなる程度まで乾燥させて、さらに一晩、自然乾燥をさせます。

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④洗濯

一晩、乾燥させたらアイロンの後や印刷の時に付着したのりなどを取り除くために再度、洗濯をします。

⑤乾燥

洗濯が終わったら、乾燥させて印刷の工程は終了となります。

2.タグ取付

1)洗濯表示タグ

品質、洗濯、原産国、サイズ、連絡先の表示タグを取り付けます。

元々、ボディー(Tシャツ)に付いていたメーカーさんのタグを外してitzebooのタグを取り付けます。

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2)ブランドロゴタグ

洗濯表示タグの上からブランドロゴのタグを縫い付けます。

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3)フロントタグ

Tシャツに向かって右下側に、設立年が入ったタグを縫い付けます。

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3.仕上げ

以上の3つのタグを縫い付けて商品は完成となり、最後に仕上げとしてスチームアイロンをかけてしシワを延して、下げ札をつけて完成となります!


染料の材料調達(草木染の原料となる草木)

イラストの決定(染めた草木に関連する、花言葉や和柄)

染色

イラスト印刷、タグ取付


とまぁ、駆け足で4つに分けて製造工程をご紹介してきました。

HPでも紹介させていただいてますが、itzebooのTシャツは全て手作業で行い…

まぁ…独りで行っているので、手作業が必然なんだけど…


染色の材料となる草木にもこだわり生産者のトレーサビリティーを行い公開していきます!
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by itzeboo | 2012-11-02 15:16 | 工程 | Comments(0)

製造工程その3~染色工程~

前回一度、パスをしてしまった染色工程をご紹介します。


1.抽出

製造工程その1で紹介した粉砕した染色材料を袋に入れます。

オレはチャックが付いてて便利なんで、市販されてる洗濯ネットを使っちゃってます。

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こんな感じです。

大鍋に水を張って火をかけます。

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沸騰するまで、じっくり待ちます。

沸騰したら、火を弱めます。

植物によって、沸騰させなかったり、長時間煮たり、一晩置いたり、何回か抽出を繰り返したりソーダ灰や、クエン酸などを入れてたり…いろんな方法があります。

2.染色

色が出たら濡らして脱水したTシャツを放り込み、火を強くします。

時々かき混ぜながら沸騰するまで、ひたすら待ちます。

冬はぬくぬくと温かいこの工程は、夏場はサウナ状態で汗ダクダクです。

けれど、この工程が草木染の楽しみ第一段階!

どんな色に染まるか…

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沸騰したら火を弱め、色の入り具合を見ながらしばらく20分ほど待ちます。

3.すすぎ&脱水

色がイイ具合に入ったら、取り出し流水ですすぎます。


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夏場はこの工程は気持ちイイですが、冬場は手が割れんばかりに痛いです…

脱水します。

4.媒染

媒染は染める材料や使用する媒染剤によって、染色する前に行う先媒染だったり…染めた後に行う後媒染だったり、はたまた媒染しない場合もあります。

今回は後媒染です。

媒染剤を使います。

媒染って金属を使います…不思議だよね?なんで金属なんだろうと思いますが…

媒染は発色を良くしたり、染料をくっつける役目、長持ちさせる役目があります…

漬物でナスを漬けるときミョウバンを使ったり、黒豆を煮るときに釘を入れたりするのと同じです。

アルミ、銅、鉄、錫などで媒染をします。

媒染剤の種類により色も変わってくるんだよね?

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この媒染の工程が楽しみ第二段階!

どんな色に変わるのか…

媒染は通常、火にかけますが…オレの場合、火の設備がチャチなんでぬるま湯に1時間ほど時々かき混ぜながら浸けます。

5.すすぎ&脱水

媒染が終わったら、また流水ですすぎをして脱水します。

6.染色

後媒染の場合は、もう一度染色した大なべに戻してまた火をかけます。

そして草木染楽しみ第三段階!

更に色が変化します。

また時々かき混ぜながらひたすら待ちます。

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沸騰したら火を弱め15分から20分ほど置きます。

7.すすぎ&脱水

引き上げて流水ですすぎをして脱水をします。

8.乾燥

陰干しをして乾燥させます。

乾燥させると水分が抜けて、変わって見えます。この段階が本当の色になりますね。

9.抜糸

絞りを入れた糸を抜きます。

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10.洗濯

もう一度、普通に洗濯をします。

染色材料の粉がついていたり、糸を抜いた後を消すために、そして色移りを避けるためになるべく余分な色を落とします。

11.乾燥

一度洗濯したら、ガンガン日光浴させて乾かして終了!

真っ白な下着のようなボディーが、初めてTシャツになります!

次回は、シルクスクリーン印刷工程とタグ取付作業で完成します!
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by itzeboo | 2012-09-26 17:38 | 工程 | Comments(0)

製造工程その2~イラスト編~

製造工程その2です!

染色工程をご紹介する予定でしたが…

その前にTシャツに印刷する、イラストを考えてデータを作成する工程をご紹介します!

実はこの作業が一番、難航します。

itzebooのTシャツコンセプトの一つ…こだわりを込めているからなんだけど…

「イラストは、染めた植物に関連するいろんなことを詰め込んじゃってます!」

まぁ基本的に、メッセージは染めた植物の「花言葉」を入れて、そこからいろんなことをあれやこれやと、空想していきます。

なので、Tシャツのイラストは途中まで、作って…

「あぁ~やっぱ…ボツだな?こりゃ…」

って、パターンも結構あります。

今回は今年の春に、鎌倉カジュアートスペースのカジュ祭の出店用に作ったギシギシとみかんで染めたTシャツを例にとってご説明していきます。

まずは…その完成品の画像

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染めた植物は、最初「ギシギシ」という雑草で染めたんだけど、あまり色が入らずその上から「みかん」を重ねたら…かなりムラになり…結局このときは、仕上げで「ウコン」で仕上げの染をしてあるので合計、3回の染を施してあります。

ムラをわざと残そうと加工をしてみたんだけど結果、あまりイイ具合には残ってくれませんでしたが…

ってことでまずは大体、「花言葉」から調べちゃいます。

ごくまれに、「花言葉」がない植物もあります…ムラサキに染まる「蘇芳(スオウ)」がそれだったんだけど…

そういう場合は、家にある植物図鑑や染色の本…ネットでその植物を表現するヒントを探し続けます。

「ギシギシ」花言葉…「忍耐」
「みかん」花言葉…「花嫁の喜び」「清純」

ここから寝ても覚めても、この花言葉を結びつける空想をし始めます…ネットでこの言葉に関連する画像を検索したり…

「花嫁の…」って考えやすいかな?って考えてまずは花嫁をメインにします。

「忍耐」ねぇ…

「花嫁の喜び」って新婚さんの時はそうかもしれないけど…時がたつにつれて「忍耐」って必要なるんじゃない?

って思いつき…花嫁の正反対のイラストってなにかな?

喜び…生きること…?…ってことはドクロ…スカル…?

普通に絵を描くときはイチから手で起こしていましたが、6年ほど前にPCを自宅用に買ったんでPCでも加工しますが…

まずはもとになる画像を入手して、そこから加工をします。

イラレを今年の春に購入してオートトレース機能ってのを先日知って、それも使いますが…

やっぱ微妙な手書き感が欲しいときは、加工した画像を一度、プリンターで印刷して、その上からトレーシングペーパーで鉛筆でトレース…だから手動トレース?したりします。

トレースしたら…またスキャンしてPCに取り込み直します。

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このデータをもとに、今度はフォトショップで加工していきます。

モノによってイラレで加工するときもありますが、基本フォトショップの方が線を引くときにペンタブレットで簡単に引けちゃったりしますので…

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今度は、もう一つのitzebooのコンセプト!

「日本の伝統的和柄をイラストに入れちゃおう!」

通常やっぱり、このコンセプトも染めた草木に関連する和柄を調べて入れたりします。

調べても、考えてもなかった場合は…イラストにマッチするような和柄を充てていきます。

今季は、右側のドクロのバックに「唐草文様」を入れて、さらに左側の花嫁に対抗するように、花を散らせてみました。

それぞれの花言葉を「英単語」に置き換えて配置。

もちろん、「itzeboo」を入れて…

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Tシャツに印刷したイメージも作ってバランスを確認します。

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んで、2,3日もう一度へんなとこがないか、文字とかのフォント、位置、全体のバランス…

自分なりに、この過程を経て

「いいっしょぉ~!」

ってなって、印刷をして出来上がりです。

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このイラストは、別の色で印刷したバージョンも作ってみました。

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このイラストを作ってから思ったんだけど…なんだか「The Grateful Dead」のジャケっぽくない?

って思った…まぁドクロんとこだけか…?
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by itzeboo | 2012-09-08 11:26 | 工程 | Comments(0)

製造工程その1~下準備編~

「itzeboo」のTシャツが、出来上がるまでの工程を何回かに分けてご紹介します!

今回はその1「下準備編」です!

1.染色材料

1)材料集め

染色材料は、間伐材や剪定後の枝葉、または雑草として処理されてしまう草を使用します。
今後は、自宅でも染料用として栽培もしてみたいと思っております。

今回は現在ネット上で販売している、「桜染」の材料を紹介します。

今年の春に知り合った、伊豆河津在住のご夫婦宅を訪ね、広~い庭で剪定された桜の枝をいただきました。

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伊豆河津在住T氏宅のお庭(一部)

ホームセンターで買ってきた、土嚢を袋代わりに持参。

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桜の枝…枝…枝…

2)材料粉砕

長い枝のままでは、染色のため煮出すときに、不便もありまた色も出にくいので細かくする。

手で1本1本ポキポキ折っていると難儀なんで、ガーデンシュレッダーに掛けて一気に粉砕しちゃいます。

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35㎜位の太さの枝であれば、ガーデンシュレッダーがバキバキ粉砕してくれます。
頼りになる強ぉ~い味方です。

※よく染色方法を…

「染色って…花ビラとかで染めるんですよね?」

と聞かれますが…

実際は、草木染は一部を除き、枝や葉っぱで染めちゃいます!

「えええっ~(ー_ー)!!」

ってこと、よくあります。

2.Tシャツ下準備

ボディーって呼ばれる無地のTシャツを用意します。

ちなみに販売中のitzebooのTシャツ(ボディー)は、ユナイテッドアスレさんの商品を使用させていただいています。


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写真は、レディースのLサイズ。


1)洗濯

ボディーをこのままだと、糊とかがついているので、一度普通に洗剤を使用して洗濯します。

2)濃染(のうせん)処理

生地の種類によって、染まる色の濃度が異なるのが草木染…

一番色が入りにくいのが…綿…コットンです。

従って、itzebooのTシャツは基本的に濃染処理を施します。

誠和さんの濃染処理剤ディスポンという液体の助剤を使用します。

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80℃のお湯にディスポンを1Lにつき4ccほど入れて、途中かき混ぜながら20分ほど浸けます。

3)すすぎ

濃染処理を施したTシャツをすすぎます乾燥させます。

4)絞り下書き

ボディーを十分乾燥させ、絞りを入れるために下書きをします。

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チャコパーという、水に濡らすと消えてしまう、布専用ペンで絞りの下書きを、自作の型で書いていきます。

写真は首の部分の絞りを施すところです。

5)絞り縫い

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下書きの線に沿って、針で縫います。

オレの場合♯30のカタン糸で厚地用の手縫い針を使用しています。

最後にギュ~と絞ります。

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この引っ張る力加減が非常に微妙です。
ちょっと力を入れすぎると…たちまち…ブチ切れです(^_^;)

ここまでが染色のための下準備です!

絞る部分や方法によって、Tシャツの表情が変わります。

itzebooの絞りは、なるべくシンプルで行こうと思ってます。

次回は、いよいよ染色工程をご紹介します!!!
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by itzeboo | 2012-09-02 17:19 | 工程 | Comments(0)


湘南の染めもの屋


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